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中世のロマネスク、ゴシックを経て、近世から現代にかけてのロココ、アール・ヌーボー、アール・デコまで、ヨーロッパの建築様式の歴史は実に多彩です。しかし、さまざまな建築様式のほとんどに、動植物をモチーフにしたデザインが取り入れられています。なかでも特徴的なのが繊細で格調高い印象を醸す、蔓植物をデザイン化した優美な装飾です。

ふさわしいスタイリングのために

繊細な装飾を表現力ゆたかに描き出した、アルミ鋳物などがおすすめです。また、鍛造風（ロートアイアン）の質感を再現した門扉、フェンス等も美しく調和します。

レンガや鉄、天然の木や石を取り入れた住まいは、落ち着きのあるシックなカラーリングが特長です。それは、自然も街並みの一部と考え、木の茶色や緑と調和する色彩を好んで用いているからです。ヨーロッパの街を歩くと、心が癒されるのは、こうした色使いも理由のひとつなのです。

ふさわしいスタイリングのために

天然素材を巧みに取り入れた深い色合いの建物とコーデイネートしやすい、マイルドブラック、スモークグリーンなどを基本に考えましょう。

自然を慈しみ、友とするヨーロッパでは、緑豊かな庭づくりは生活文化に根をおろしています。たとえば、家族の歴史とともに年輪を重ねるシンボルツリーは、生きたエクステリアと呼べるかもしれません。花を愛でる。果実を収穫する。そして、季節の移ろいが描くさまざまな表情を楽しむなど、暮らしを潤し、月日を重ねるごとに住まいの宝物になっているようです。

ふさわしいスタイリングのために